骨折、脱臼、捻挫、打撲などの外傷(スポーツ障害、交通事故、労働災害対応)、痛風、腰痛や神経痛、肩こり、首の痛み、関節の痛みなど、日常的に起こる身体の痛みを診療します。
膝の痛み
変形性膝関節症
変形性膝関節症は、関節にある軟骨の変性から骨の変形により、炎症(滑膜炎)が起こる病気です。日本では2000万人以上の患者さまがいるとされています。
そのままにしておくと、歩く、座る、立ち上がるなどの日常動作に支障がでて、介護が必要となるリスクが高まります。適切に対応すれば、痛みを和らげることができます。
治療は、痛み止めや湿布、ヒアルロン酸関節注入などの薬物療法、筋力トレーニングなどの運動療法、膝サポーターや靴の中敷による装具療法、多血小板血漿療法(保険外)、人工関節置換術などの手術療法があります。
当院では薬物療法、運動療法、装具療法を中心に行なっていきます。
足の痛み
外反母趾
外反母趾は足の親指(母趾)の先が人差し指(第2趾)のほうに「くの字」に曲がり、つけ根の関節の内側の突き出したところが痛みます。
その突出部が靴に当たって炎症を起こし、
ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになります。
外反母趾を放置しておくと扁平足になったり、
足の裏にタコ(胼胝)ができたり、巻き爪がひどくなったりします。
扁平足では内くるぶしが腫れることが多く、痛みや腫れが生じます。
つま先立ちがしにくくなり、進行すれば変形性足関節症になります。
当院では、外反母趾体操(足の指のグ、チョキ、パー体操)、つま先立ち運動、ストレッチ、外反母趾装具・アーチサポート付きの足底板による装具療法、タコや巻き爪の処置などを中心に行っていきます。
変形性足関節症
膝関節と同様に、年齢とともに関節の軟骨がすり減ることで、軟骨の下の、骨と骨が擦れて痛みが出ます。繰り返す軽度の捻挫や過去の骨折で発症頻度は高くなります。明らかな原因がなく起こる場合もあります。基本的な治療は、膝関節と同様の治療になります。進行し、歩行に障害が出れば、足関節固定術や人工関節置換術が適応となります。
治療は、痛み止めや湿布、関節内注入などの薬物療法、筋力トレーニングなどの運動療法、靴の中敷による装具療法、多血小板血漿療法(保険外)、足関節固定術や人工足関節置換術などの手術療法があります。
当院では薬物療法、運動療法、装具療法を中心に行なっていきます。
長引く痛み
長引く痛み(慢性疼痛)とは、3ヶ月以上続く痛みを指します。一方、急性疼痛は、ケガや術後などで急に現れる痛みを指します。慢性疼痛は一般的には治ると考えられる時間を超えて続く痛みとされており、急性疼痛とは痛みのメカニズムが異なります。そのため、薬物療法を中心に、治療方法も違いますが、あまり認知されていません。精神的な不調も生じやすく、睡眠障害を招く場合も少なくありません。痛みにより運動機能が低下するため、日常生活動作も低下し、さらに疼痛は改善しにくくなるという「痛みの悪循環」に陥ります。
痛みを正しく理解し、付き合っていくことも必要です。慢性疼痛治療薬による薬物療法やリハビリテーションを行なっていきます。
骨粗鬆症
治療から予防へ。骨粗鬆症は、骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です。日本には約1000万人以上の患者さまがいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にありますが、自覚症状がないため、大きな骨折をしてから診断されるのが現状です。
骨折が生じやすい部位は、せぼね(脊椎の圧迫骨折)、肩の骨(上腕骨頚部骨折)、手首の骨(橈骨遠位端骨折)、太ももの付け根の骨(大腿骨頚部骨折)などです。
骨折が生じると、動けなくなり寝たきりの原因になります。また、背中が丸くなったり身長が縮んだりする原因にもなります。
健康寿命を延ばすためには、まず骨密度測定(当院では二重エネルギーエックス線吸収測定法:DEXA法を用いています)を行い、薬物療法と平行して、転倒を予防するような効果的なリハビリテーションや生活指導を行っていきます。
リハビリテーション
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日常生活や運動での痛みを中心とした整形外科疾患
(腰痛や膝関節痛、肩関節痛などの慢性疼痛疾患、各種外傷など) - 手術後のリハビリテーション
- 各種リハビリ機器による治療と理学療法士(常勤)による運動器リハビリ
通所リハビリご利用対象者様
食事や入浴などの生活支援は希望しないけど、個別でリハビリを受けたいという方を対象に理学療法士によるリハビリを提供させて頂くサービスです。
リハビリを受けたいが通院できない方や個別リハビリをご希望の方などにお勧めです。自宅〜当院までの送迎が原則となります。
訪問リハビリご利用対象者様
理学療法士が、ご自宅に訪問してリハビリをうけて頂くサービスです。
自宅内での生活動作の見直しや福祉用具の利用や配置などのアドバイスも行います。介護保険被保険者で要支援・要介護認定を受けている方はどなたでもご利用できます。担当のケアマネージャーにご相談ください。
介護認定を受けていない方
当院は、「介護支援センター ユーカリ八尾」と提携し、介護認定を全面的にサポート致します。
居宅介護支援(ケアプラン作成)、訪問介護(ヘルパー派遣)など、介護に関する相談をケアマネージャーがお伺い致しますので、下記まで気軽にご相談ください。
介護支援センター ユーカリ八尾
住所:大阪府八尾市東本町3−9-19 リバティ八尾1階
電話番号:072-992-8225
営業時間:月〜金 9:00〜17:00 / 土 9:00〜12:00
定休日:日祝、12/31〜1/3
交通事故によるけが
交通事故によるけがにはさまざまなものがあり、患者さまごとに状態も異なります。
提携医療機関で、迅速なCTやMRI検査を実施することが可能です。それぞれの患者さまの状態にあった治療を行なっていきます。
丁寧な診察と精密検査によって、つらい症状の原因を適確に診断し、適切な治療をご提案させていただきます。
再生医療(PFC-FD™療法)
PFC-FD™(セルソース㈱の提供する商標)とは『Platelet-derived Factor Concentrate Freeze Dry』の略称で、日本語では『血小板由来因子濃縮物凍結乾燥』と言い、ご自身の血液を遠心分離して得られる血小板が多量に含まれた液体(多血小板血漿=PRP)を活性化、無細胞化し、濃縮したものをさらにフリーズドライ化したものです。
PFC-FD™療法は血小板が持つ「組織を治癒させる能力」を最大限に活用する方法で、痛みのある関節や腱に注入することで、炎症や痛みを和らげる効果があります。
患者様ご自身の血液から製造されるため、他人の組織を使った治療や薬物による治療と比べると安全性の高い治療と言えます。
また注射による治療なので、ご高齢の方も受けていただくことができます。
PFC-FD™️2も導入を開始いたしました。ご興味のある方は、院内のリーフレットや動画を参考にされてください。また、質問などあれば気軽にお声掛け頂ければと思います。